前回は、C#のList系パフォーマンスについてご紹介しました。
今回は、iOS10で新規に追加されたフレームワークについてご紹介したいと思います。
以前の記事でもご紹介しましたが、「UserNotificationsフレームワーク」関連です。
[iOS10]新しいフレームワークを利用してみよう! – 3 –の第2回目となります。
第1回目で、通知エリアをカスタマイズするための準備はできましたので、
実際にカスタマイズする処理を作成していきたいと思います。
それでは、作成していきましょう。
【前提条件】
・開発環境は、「Xcode 8」であること
・以前の記事で作成したプロジェクトを利用すること
【手順1】
前提条件で用意したプロジェクトを開きます。
【手順2】
以前の記事で作成した「userNotificationUISample」にカテゴリIDを設定します。
今回は、カテゴリIDを「sampleNotificationCategory」と設定します。
※カテゴリIDとは、OS側で通知を管理するためのIDとなります。
Info.plistの「UNNotificationExtensionCategory」を変更します。
【手順3】
「ViewController.m」ファイルにある「登録」ボタンタップ時の処理内にカテゴリIDを設定する処理を追記します。
※カテゴリIDを設定しないと、カスタマイズした通知エリアが表示されないので注意してください。
また、設定するカテゴリIDは、必ず【手順2】で設定したIDを指定してください。
IDが異なっていても、カスタマイズした通知エリアは表示されません。
割愛している箇所は、以前の記事(リンク)を参照してください。
- (IBAction)buttonClick:(id)sender { ---------- 割愛 ---------- //カテゴリを登録する UNNotificationCategory *category = [UNNotificationCategory categoryWithIdentifier:@"sampleNotificationCategory" actions:[NSArray array] intentIdentifiers:[NSArray array] options:UNNotificationCategoryOptionNone]; [[UNUserNotificationCenter currentNotificationCenter] setNotificationCategories:[NSSet setWithObjects:category, nil]]; //カテゴリを登録する notification.categoryIdentifier = @"sampleNotificationCategory"; ---------- 割愛 ---------- }
【手順4】
通知エリアをカスタマイズします。
今回は、ラベルを3つ用意してみます。
図にある①〜③のラベルに下記を表示します。
・①:タイトルです。
・②:通知メッセージ
・③:サンプルです。
お疲れさまでした。
これで通知エリアをカスタマイズしたサンプルアプリが完成しました。
それでは、実際に動かしてみましょう。
まず、通知を受信します。
さらに、通知エリアを長タップするとカスタマイズされた通知エリアが表示されます。
※赤枠で囲った部分です。
お疲れさまでした。
通知エリアをカスタマイズすることで、アプリのテーマに合った
デザインで作成することができるので、非常に良い機能だと感じました。
これで、「新しいフレームワークを利用してみよう! – 4 -」は終了となります。
次回以降は、「カスタム通知アクション」についてご紹介したいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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