[ Parse.com ] -プッシュ通知を行ってみよう-

【手順２】
「AppDelegate.m」を選択して、「parse」をインポートします。

■AppDelegate.m

//  AppDelegate.m
//  testProject

#import "AppDelegate.h"
//下記を追記
#import <Parse/Parse.h>

- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions
{
    // Override point for customization after application launch.
    return YES;
}

【手順３】
アプリケーション起動時に呼ばれる「didFinishLaunchingWithOptions」メソッド内にParse初期化処理を追加します。
※Parse初期化処理を行うことでSDK内の各APIを使用することができます。
引数には、＜ApplicationKey情報の取得方法＞で取得した下記を指定します。

• ApplicationID
• ClientKey

■AppDelegate.m

//  AppDelegate.m
//  testProject

#import "AppDelegate.h"
#import <Parse/Parse.h>

//下記を追記
#define ParseApplicationID @"ApplicationIDを設定"
#define ParseClientKey     @"clientKeyを設定"

@implementation AppDelegate

- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions
{
    // Override point for customization after application launch.
//下記を追記
    //parseを初期化する
    [Parse setApplicationId:ParseApplicationID clientKey:ParseClientKey];

    return YES;
}

【手順４】
「didFinishLaunchingWithOptions」メソッド内にプッシュ通知を有効にする処理を追加します。
有効とする際に、下記の通知方法を設定します。

• UIRemoteNotificationTypeAlert(Push通知に表示するメッセージ)
• UIRemoteNotificationTypeBadge(Push通知した際にアプリケーションアイコンに件数を表示する)
• UIRemoteNotificationTypeSound(Push通知した際にサウンドを鳴らす)

■AppDelegate.m

//  AppDelegate.m
//  testProject

#import "AppDelegate.h"
#import <Parse/Parse.h>

#define ParseApplicationID @"ApplicationIDを設定する"
#define ParseClientKey     @"ClientKeyを設定する"

@implementation AppDelegate

- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions
{
    // Override point for customization after application launch.
    //parseを初期化する
    [Parse setApplicationId:ParseApplicationID clientKey:ParseClientKey];

//下記を追記
    //プッシュ通知を有効とする
    [application registerForRemoteNotificationTypes:UIRemoteNotificationTypeAlert|
                                                    UIRemoteNotificationTypeBadge|
                                                    UIRemoteNotificationTypeSound];

    return YES;
}

【手順５】
DeviceToken受信時に呼ばれる「didRegisterForRemoteNotificationsWithDeviceToken」メソッドを追加します。
追加後、メソッド内に受信したDeviceTokenをParse.comのサーバへ保存する処理を追加します。

■AppDelegate.m

//下記を追記
//DeviceToken受信メソッド
- (void)application:(UIApplication *)application didRegisterForRemoteNotificationsWithDeviceToken:(NSData *)deviceToken
{
    PFInstallation *currentInstallation = [PFInstallation currentInstallation];
    
    //取得したDeveiceTokenを設定する
    [currentInstallation setDeviceTokenFromData:deviceToken];
    
    //保存する
    [currentInstallation saveInBackground];
}

【手順６】
アプリケーションがフォアグランド又は、バックグラウンドである場合、プッシュ通知からアプリケーションが
起動されたときに呼ばれる「didReceiveRemoteNotification」メソッドを追加します。

■AppDelegate.m

//下記を追記
//プッシュ受信メソッド
- (void)application:(UIApplication *)application didReceiveRemoteNotification:(NSDictionary *)userInfo
{
    //アプリがフォアグランドである場合
    if( UIApplicationStateActive == application.applicationState )
    {
        //起動処理を行う
    }
    //アプリがバックグラウンドから起動した場合
    else if( UIApplicationStateInactive == application.applicationState )
    {
        //起動処理を行う
    }
}

これで、実装は完了となります。

また、プッシュ通知からアプリケーション起動を行った場合、メッセージを受信することができ、
受信したメッセージをアプリケーション内で使用することができます。
ただし、アプリケーションの起動状態によって受信するメソッドが異なるので注意してください。

■アプリケーションが未起動である場合
下記メソッドの引数である「launchOptions」に受信したメッセージ情報が格納されています。
※NSDictionary形式で取り出すことが可能です。

– (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions

■アプリケーションがフォアグランド又は、バックグラウンドである場合
下記メソッドの引数である「userInfo」に受信したメッセージ情報が格納されています。
※NSDictionary形式で取り出すことが可能です。

– (void)application:(UIApplication *)application didReceiveRemoteNotification:(NSDictionary *)userInfo

それでは、実際にプッシュ通知を送ってみましょう。
＜Parse.comサイトからプッシュ通知を行う方法＞

【手順１】
用意したiPhone5端末とPCを接続し、作成したアプリをインストールします。

  　

【手順２】
作成したアプリケーションをタップして起動します。

  　

【手順３】
プッシュ通知送信確認ダイアログが表示されるので、「OK」ボタンをクリックします。

  　

【手順４】
ホームキーを押下し、アプリケーションをバックグラウンドにします。

  　

【手順５】
Parse.comのサイトを表示し、画面中央にある「Push」ボタンをクリックします。

  　

【手順６】
「Send a Push」ボタンをクリックします。

  　

【手順７】
「Compose message」に任意のメッセージを入力し、「Send Notification」ボタンをクリックします。
また、形式を「JSON」に変更することでJSON形式でメッセージを送ることができます。

JSONメッセージ例
{ “alert” : “メッセージ！！！”,
“sound” : “”,
“message list”:[
{ “title” : “タイトル1″,”message”:”タイトル1″ },
{ “title” : “タイトル2″,”message”:”メッセージ2″ }
]
}
※JSON形式ではないメッセージを送ってしまうとエラーになりますので、注意してください。

  　

【手順８】
メッセージ送信した履歴画面が表示されます。

  　

【手順９】
iPhone5端末に通知がきます。

  　

【手順１０】
「テストメッセージ」エリアをタップするとアプリケーションが起動されます。

  　

お疲れ様でした。
Parse.comを使用することで、簡単にiPhone5端末へメッセージを送ることができます。
みなさんもアプリケーションを作成する際、プッシュ通知機能を取り入れてみてはどうでしょうか。

それでは、プッシュ通知が行えたところで、今回は終了となります。

＜次回の更新について＞
次回は、「データストレージ機能」についてご紹介します。