前回は、おもに「BaaSとはなにか?」についてご説明しました。
今回はParse.comの利用登録からSDK組み込み方法まで一気にご紹介します。
ご紹介する内容については下記となります。
- Parse.comの利用登録方法
- SDKダウンロード方法
- SDK組み込み方法
まずは、Parse.comの利用登録についてご説明します。
利用登録時に下記が必要になるので、事前に考えておきましょう。
- ユーザ名
- メールアドレス
- パスワード
- アプリ名
それでは、実際に登録していきます。
<Parse.comの利用登録方法>
【手順1】
PCブラウザで、下記にアクセスします。
【手順2】
Topページが表示されるので、画面上部にある「Prcing」リンクをクリックします。

【手順3】
利用登録するプランを選択する画面が表示されるので、「Choose plan」ボタンをクリックします。
※今回は月額無料である「Basic」プランを選択します。

【手順4】
SignUp画面が表示されるので、下記の情報を入力して「Sign up」ボタンをクリックします。
- Name:事前に考えておいたユーザ名を入力する
- Email:事前に考えておいたメールアドレスを入力する
- Password:事前に考えておいたパスワードを入力する

【手順5】
Get started画面が表示されるので、下記の情報を入力して「Start using Parse」ボタンをクリックします。
- Your app name:事前に考えておいたアプリ名を入力する
- Company type:会社のタイプを選択する(※)
- Company name:会社名を入力する
- Job title/role:職種を入力する
※会社のタイプについては、下記の中から選択してください。
- Individuala Developer(個人開発者)
- Consultancy(コンサルタント会社)
- Ad or Interactive Agency(広告関係のエージェント)
- Startup(起業したばかりの会社)
- Government(政府機関)
- Small Business(小規模なビジネス)
- Enterprise(大規模なビジネス)

【手順6】
しばらくすると、Parseへようこそ画面が表示されます。
※作成したアカウントでログインされているか確認します。

これで、Parse.comの利用登録は完了となります。
次に、SDKダウンロード方法についてご説明します。
前回ご説明しましたが、Platform毎にSDKが用意されてます。
今回はその中で「iOS」を例としてご説明します。
まずは、Parse.comからSDKをダウンロードします。
<SDKダウンロード方法>
【手順1】
Parseへようこそ画面で、「Download our SDKs」リンクをクリックします。

【手順2】
ダウンロード画面が表示されるので、「SDK(v1.2.18)」リンクをクリックします。

SDKを任意のディレクトリ内に保存しておきます。
※ここでは、デスクトップとしています。
これで、SDKのダウンロードは完了となります。
最後にSDK組み込み方法についてご説明します。
今回は「iOS」を例とします。
使用した環境は、下記の通りです。
- Mac OS X 10.8.5
- Xcode 5.0
※Xcodeはあらかじめインストールされていることが前提となります。
まず、事前準備としてSDKを組み込みために必要な新規プロジェクトを作成します。
<新規プロジェクトを作成する方法>
【手順1】
Xcodeを起動し、「Create a new Xcode project」リンクをクリックします。

【手順2】
「Single View Application」を選択して、「Next」ボタンをクリックします。

【手順3】
「Product Name」に任意のプロジェクト名を入力し、「Next」ボタンをクリックします。

【手順4】
保存場所を決めて「Create」ボタンをクリックします。
※ここでは、デスクトップとしています。

これで、新規プロジェクトが作成できました。
それでは、作成したプロジェクトにSDKを組み込みます。
<プロジェクトにSDKを組み込む方法>
【手順1】
作成したプロジェクトのディレクトリを開き、 <SDKダウンロード方法>で取得したSDKを格納します。

【手順2】
<新規プロジェクトを作成する方法>で作成したプロジェクトを開き、
「Linked Frameworks and Libraries」の「+」ボタンをクリックします。

【手順3】
SDK追加画面が表示されますので、「Add Other…」ボタンをクリックします。

【手順4】
【手順1】で格納したディレクトリまで移動し、「Parse.framework」を選択して「Open」ボタンをクリックします。

【手順5】
「Linked Frameworks and Libraries」に「Parse.framework」が追加されていることを確認します。

【手順6】
「Parse.framework」は下記のiOS標準Frameworkに依存しているので、このままではリンクエラーが発生します。
リンクエラーを回避するために、下記のiOS標準Frameworkをプロジェクトに追加します。
- CoreLocation.framework
- AudioToolbox.framework
- CFNetwork.framework
- SystemConfiguration.framework
- MobileCoreServices.framework
- CoreGraphics.framework
- libz.1.1.3.dylib
- Security.framework
- QuartzCore.framework
「Linked Frameworks and Libraries」の「+」ボタンをクリックします。
※追加については、「CoreLocation.framework」を例とします。
各iOS標準Frameworkでも同様であるため、割愛します。

【手順7】
検索テキストエリアに「CoreLocation.framework」を入力し、「CoreLocation.framework」が
検索結果画面に表示されるので選択後、「Add」ボタンをクリックします。

【手順8】
「Linked Frameworks and Libraries」に「CoreLocation.framework」が追加されていることを確認します。

これで、SDK組み込みは完了となります。
お疲れ様でした。
一気にご説明しましたが、これでParse.comに利用登録してSDKをプロジェクトに組み込むことができました。
それでは、Parse.comを利用するための準備ができたところで、今回は終了となります。
次回以降は、Parse.comが提供している下記の機能についてご紹介します。
- プッシュ通知機能
- データストレージ機能
- SNS連携機能
<次回の更新について>
次回は、「プッシュ通知」についてご紹介します。